2022/11/22

GPXファイルの活用



スマートフォンで有効活用!GPXファイルをインポートして利用する方法とは

ポスティングや配送業など、経路情報を利用する業務は多々あります。そのような業種において「効率の良いルートを選択できているか」「実務がきちんと行われているか」ということが業務を管理する上でポイントとなります。
管理業務の効率化のためにGPX形式のファイルを使えば、ルートの分析や確認、実務でのルート履歴の確認から現場スタッフへの共有までをパソコンやスマートフォンから簡単に行うことができます。
本記事では、ルートを共有・可視化するのに便利な「GPX」というファイル形式について解説し、GPX形式のファイルの有効な活用事例をご紹介します。

GPXファイルとは?


「GPX」というファイル形式をご存知でしょうか。あまり馴染みのないファイル形式かもしれませんが、位置情報やルート情報、移動履歴などをやり取りするうえで非常に便利なファイルです。「GPX」とは「GPS exchange format」の略称で、アプリケーション間でGPSのデータをやり取りすることができる形式となります。

GPXファイルは、地点(ウェイポイント)や軌跡(トラック)、ルート情報を保持しています。単純な位置情報だけでなく、ある端末がどのような移動履歴をたどったのか(軌跡)、ある目的地へ行くためにどのような順路をたどればよいのか(ルート)といった情報を共有できる、非常に便利なファイル形式です。最近では、GPXファイルを共有・作成するサービスとして、専用の地図アプリ(登山アプリやサイクリング用のアプリなど)もあります。


GPXファイルの活用事例


それでは、GPXファイルはどのような事例に役立つのでしょうか。ここでは、GPXファイルの活用事例について解説します。

GPXファイルはルートの効率化や移動履歴の確認(ログ情報)などへの活用が有効です。GPXファイル活用のためGPSロガーアプリやGPSトラッカーを利用した位置情報サービスなど、簡単にGPXファイルをエクスポートできるサービスを導入することをおすすめします。
GPSロガーアプリの場合、スマートフォンを所持している方であれば誰でもすぐにインストールすることは可能ですが、スマートフォンへのインストール方法やインストール後の操作など、現場スタッフの使い方のレベルにばらつきがあることが多く、教育コストがかかるケースもあります。一方でGPSトラッカーを利用した位置情報サービスを利用する場合であれば現場スタッフにGPSトラッカーを携帯してもらうだけです。
弊社の位置情報サービス「GeoPita(ジオピタ)」はGPSトラッカーを利用して人やモノの位置や稼働状況を一括管理することができるクラウドサービスです。リアルタイムでの位置情報の一括管理は直感的なUIで使いやすく、位置精度にこだわって開発されており、高い評価を得ています。
また「GeoPita(ジオピタ)」には、登録されているGPSトラッカーが取得した位置情報の移動履歴をダウンロードする機能があります。移動履歴はCSV形式でもダウンロードできますが、今回ご紹介しているGPX形式でのダウンロードも可能です。ダウンロードしたGPXファイルを、スマートフォンなどの地図アプリに読み込むことで、簡単に移動履歴を参照、共有することが出来ます。

ポスティングルートの可視化
移動履歴やルートを記録できるGPX形式のファイルの活用例として、ポスティング業務のルートの可視化があります。ポスティングは元来、業務を行う現場スタッフがきちんとチラシを投函しているか、どのようなルートで投函しているかが分かりにくく、トラブルや業務効率の低下が起こりやすい業務です。
位置情報サービスを利用することで、スタッフの移動履歴を確認でき、トラブル回避の対策をたてることができます。またルートをGPXファイルでダウンロードしてスマートフォンなどのデバイス上で表示し、最適なルートはどれかを判断したり、分析した情報を現場スタッフへフィードバックしたりと、業務効率化につなげることが可能です。移動履歴を利用した、ポスティングルートの可視化と情報共有による業務効率の向上は、GPX形式ファイルの有効活用事例の1つです。

配送サービスでのルートの共有
配送業でもルートの可視化と最適なルート共有は業務効率化に役立ちます。例えば、毎週同じエリアの複数の店舗への配送業務がある場合、最も効率的なルートを選んで配送したいものです。何度もそのルートでの配送経験があるドライバーであれば覚えているかもしれませんが、初めて配送するドライバーや、まだ経験の浅いドライバーの場合は非効率的なルートを選択してしまうかもしれません。
そこで、あらかじめ最適なルートをGPXファイルでダウンロードしておき、各ドライバーの地図アプリに共有し表示することで、効率的な配送ルートをドライバーに伝えることができます。正確なルートの情報を共有する時や、複数人にルートを共有する際にGPXファイルの活用が有効となります。


パソコン・スマートフォンでGPXファイルを活用する方法


ここでは「GeoPita(ジオピタ)」からエスクポートしたGPXファイルをパソコンやスマートフォンにて活用する具体的な手順を2つご紹介します。

GoogleMapにインポート
まずは地図アプリの代表格、「Google Map」にインポートする方法です。Google MapはAndroidスマートフォンでは標準インストールされており、iPhoneでもインストール可能な地図アプリで、多くの方が利用されています。
具体的なGoogle MapへのGPXファイルのインポート方法はパスコン版でログイン後、「マイプレイス」の「マイマップ」の「地図を作成」から可能で、移動履歴を表示することができます。インポートの手段、手順としてGoogleドライブやGmailといったアプリを活用し、クラウド経由でGPX形式ファイルを直接インポートすることも可能です。
そしてGoogle Mapでは、GPXファイルをインポートし作成した移動履歴の地図を保存・登録することができます。この手順により保存された地図はスマートフォンの保存済みのマイマップから確認可能です。

GPX編集アプリや用途に特化したアプリでの利用
次にGPX編集アプリの利用です。パソコンやスマートフォンから利用可能で位置情報サービスなどでエクスポートされたGPXファイルの読み込みだけでなく、編集もできます。ダウンロードした移動履歴をただ表示するだけでなく、再編集や配布、業務のログとしての提出ファイルを整えたい場合に利用することをおすすめします。
またGPXファイルのインポートに対応した用途に特化した地図アプリでの利用です。ロガーの用途やサイクリングや登山など特化されている地図アプリに、GPXファイルを読み込むことで、用途別に活用できます。


まとめ


GPX形式のファイルは、移動履歴を記録し共有できる便利なファイルです。位置情報サービスを利用することで、GPX形式のファイルを簡単にダウンロードでき、管理者から各スタッフのスマートフォンなどに配信できるため、ポスティングや配送業で最適なルート情報や経路情報を共有・可視化に役立ちます。
またGPX形式のファイルは、Google Mapをはじめとする地図アプリで簡単に表示できるため、弊社の位置情報サービス「GeoPita(ジオピタ)」など、ファイルダウンロード機能のある位置情報サービスを有効に活用することをおすすめします。

スマートフォンで有効活用!GPXファイルをインポートして利用する方法とは